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アートセラピーとの出会い

アートセラピーで、親子の心の扉が開いた瞬間。


暁〜Akatsuki〜がアートセラピーに出会ったきっかけは、育児への悩みでした。 こどもが3歳位のころ、親子のコミュニケーションがうまく取れず、悩める日々を過ごしていました。言葉が遅く、自分の気持ちを伝えられない、そんなイライラからなのでしょうか、24時間、寝言でも怒っているような日々でした。

公の場で、我が子が怒っているのを見ると、いたたまれず、親子で無人島に逃げたい!なんて思った時もありました。

小学生の現在、寝言で爆笑しているのを聞くと、あぁ、我が家の小さな奇跡の大きな変化の体験を伝えたいなぁと思うのです。



暁は、幼稚園での絵画講師や、専門学校でのデザイン講師など、人とのふれあいが好きで、子育ても待ち望んでいました。学生時代は、おもちゃの実演販売で、あまりにも売上が良く、どうしたら子供心を掴めるのか、なんていう社員研修ビデオの取材を受けたこともありました。

他の子どもには人気があるのに、我が子には何故こんなにも人気がないのか(笑)

袋小路に入ったように追い詰められていきました。

その頃、ジュエリーデザインの仕事をしており、その関係の資格を探していた折りにふと目に入った『チャイルドセラピスト』の文字。

今、最優先はこれだ!と閃きました。発達心理学、アートセラピー、箱庭療法、音楽療法、など総合的に学べる講座の初回授業がアートセラピーでした。



『自分の感情を絵にしてみる』
という課題。

母は、一日の99%を占めている『イライラ』と、たまにやってくる『嬉しい』という感情を絵にしてみました。


99%の感情『イライラ』(1)99%の感情『イライラ』

息子の伝えたいオレンジ色の気持ちを正確に捉えられず、

違う色(薄い黄色)で受け止めてしまうことにより、すれ違い、双方の苛立ちがビリビリと放電されている状態。

英語では『ゆでたまごの殻を敷き詰めた部屋を歩くよう』という表現があるそうですが、正にそんな感覚でした。


(2)1%の感情『嬉しい』

息子の感情と、母の感情がピタリと重なった時には、

心が光り輝き、木漏れ日のような温かさが満ちる。

この1%の感情があると、育児の大変さを嬉しさが凌駕する。

『この嬉しい1%があると、育児の大変さがチャラになるから、育児ってずるいですよね』なんて話しておりました。

モヤモヤした自分の気持ちを視覚化すると、心が整理され、スッキリデトックスされた気分でした。


1%の感情『嬉しい』
帰宅後、息子に2枚の絵を見せると…

一枚目の絵を『キライッ』と放り投げ(!)、

二枚目を指差した後、床にコロンと転がり膝を抱え丸くなりました。

その後、母の洋服、チュニックの中にごそごそと潜り込み

『ママのお腹の中』と言いました。

何故、そんなボキャブラリーがあったのか、今でも謎です。

そして、その時を境に、息子は怒った時には、母の服にもぐりこんだり、ハグしてあげることで、落ち着き、感情が穏やかになっていきました。

その日までは、息子は、手をつないだり、ハグすることをあまり好んではいなかったので、驚きの変化でした。

たまねぎの薄皮を剥いていくように、イライラが徐々に減り、

お互いを信じて待てる様になったことで、

親子のコミュニケーションもスムーズになっていきました。

二枚目の絵を見せた時が、何百回、耳から言い聞かせても伝わらなかった、

『母は息子をを愛している』

ということが、アートによって伝わった瞬間だったのかもしれません。

百聞は一見にしかず。



子どもには『理解のしやすさ』に個性があります。

聴覚優位の子、視覚優位の子。

息子の場合は、その後内斜視が判明し、視力の悪さにより、聴覚過敏が促進され、聴覚だけの指示は通りにくいのではないか、ということがわかりました。耳が良過ぎて環境音まで全て拾ってしまうのです。

幼稚園などでは、一日のスケジュールを視覚から理解できる様に、絵のマグネット時間割を作ったり、片付ける場所に、ものの写真を貼ったりすることで、行動の見通しが経つ様になり、落ち着く様になりました。

次に何をするのかがわかると、不安が減り、自信につながる。

アートの底力を実感した出来事であり、この奇跡のような瞬間から、親子の掛け金が、カチリカチリと合い始め、徐々に育児が楽しいものとなっていきました。



子どもによって、何がコミュニケーションの突破口となるかは、それぞれです。

日常のコミュニケーションで、何か、歯車が合っていない、という方には、

アートという選択肢も試してみて欲しいです。

我が家の場合は、アートが親子の心の扉を開くきっかけでした。

子どもが変わった!と思っていたのですが、

数年経った今思うことは、何よりも、母であるわたくしの受け止め方が変わったのだということ。

発達心理を学ぶことにより、

子どもの行動の裏には、何かわけがある。待ってみよう、探ってみようと。



親にとってのアートセラピー体験での心の安らぎも、大切なことです。

電話をかけながら、ぐるぐる落描きしたことはありませんか?

人は皆、幼い頃は、ぐるぐると落描きするのが大好きです。

しかし、周りからの評価が入ってくると、絵が嫌いになる人が多くなります。

誰もが幼い頃好きだった、色と遊ぶ、グルグル手を動かす。

そんなささやかで楽しい気持ちを思い出し、素直に心の中を映し出していきましょう。

嬉しい色は、グルグルたくさん豊かに塗って、気持ちよく!

モヤモヤをはモヤモヤのままグルグルして、すっきりする!そんなデトックス。

滞っていた感情の流れが、さらさらと流れることで、心が伝わる、絆が深まる、そんな作用をみなさんに体験いただくことを願っております。